
課題
車載システムにおいて、ストレージ上の特定領域でデータ異常が発生し、セキュアブートに失敗してリセットを繰り返す事象が発生していました。
当初は、内蔵ストレージ上でビット化けや不正なデータ書き込みが発生しているように見えており、ハードウェア起因の異常も疑われていました。
しかし、実際にどのような処理によってデータが変化したのか、またソフトウェアから対象領域への書き込みが発生する可能性があるのかを明確にする必要がありました。
導入ソリューション
Linuxプラットフォームやストレージ、ファイルシステムに関する知見を活用し、正常時と異常時のストレージデータを詳細に比較・解析しました。
単純なビット化けと判断するのではなく、対象領域に記録されているデータの内容やファイルシステム情報を確認し、ソフトウェアから当該領域へ書き込みが発生する可能性を洗い出しました。
その結果、データ異常は偶発的なビット化けではなく、ファイルシステムエラーの発生に伴いシステムが意図的に情報を書き込んだものであることを特定しました。
さらに解析を進めることで、関連する別障害との共通原因にもたどり着き、デバイス制御におけるエラー処理の不足が問題に関係していることを確認しました。
効果
ストレージデバイスそのものの故障や単純なデータ化けではなく、ソフトウェアおよびファイルシステムの動作に起因する事象であることを明確化しました。
これにより、ハードウェア交換などの対症療法ではなく、ソフトウェア側の適切な対策検討へと調査対象を絞り込むことができました。
また、一つの障害解析から関連する別の問題との共通原因を見出すことで、個別事象への対応にとどまらず、同様の不具合を未然に防止するための根本的な品質改善にも貢献しました。
- 障害原因の迅速な特定を実現
- 原因解析の効率化と対策検討を支援
- 不要なハードウェア交換の回避に貢献
- 根本的な品質改善と再発防止を実現





